2006-11-04から1日間の記事一覧

報道写真家・桑原史成

先月初め、中堅・ベテラン写真家に贈られる「さがみはら写真賞」を受賞した桑原史成さん(69歳)にかんする朝日新聞のコラム「ひと」を切り抜いたままずっと机の片隅に置いてあった。ときどき皺に刻まれた桑原さんのお顔が写った写真を眺めていた。今日にな…

中山さんの美崎薫邸「記憶する住宅」訪問記

『横浜逍遥亭』中山さんによる美崎薫邸「記憶する住宅」訪問記に舌を巻いた。驚いた。ほとんど同じ時間、同じ場所を私と共有していた中山さんは私が見ていなかっものをいっぱい見ていたのだった。面白すぎる。 2006/11/03 (金)『記憶する住宅』に美崎薫さん…

花道、ノスタルジア

見えるものが増えれば増えるほど強くなる感覚は、「世界を抱きしめたくなる」(美崎薫)ような感覚である。そこにはなぜかどこか、あのタルコフスキーの映画『ノスタルジア』に感じられるようなノスタルジーが漂う。下のような枯れて醜悪に見えるかもしれな…

がんばる植物たち:廃墟感の裏側

すでに書いたように、廃墟感の裏には自然力感、生命力感にたいする人間の無力感、無常観が控えている。人工物が湛える虚しさはそこに由来する。私が「日常の小さな廃墟」と名付けたスポット、ゾーン、ごくささやかな時空は、裏返して言うなら、驚くべき自然…