季節風―照片雑文 (照片雑文 (〔1〕)) 島尾伸三『季節風 照片雑文★☆』(みすず書房、1995年)を手に取って、見返しを捲り、そして扉を捲ったとき、小さな楽譜が目に飛び込んできた。楽譜が読めない貧しい目と耳にも、美しい曲のように感じられた。ミサ曲だろ…
島尾伸三『季節風』(asin:4622044064)を読んで、「狂気」という言葉を他人事のように安易に使ってはいけないことを肝に銘じた。母親の狂気とそれを庇護した父親の優しすぎる愛の下で、幼い兄妹は命を蝕まれていった。妹を救ってやれなかった兄はその後、狂…
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