2009-08-20から1日間の記事一覧

曇天、亜米利加芙蓉、藪蘭

M平さんちのユリ(百合 Lily, Lilium) マツヨイグサ(待宵草, Evening-primrose or Suncups or Sundrops, Oenothera biennis) ジャノメチョウ(蛇の目蝶, Dryad or Browns, Minois dryas)とオオイタドリ(大虎杖, Giant Knotweed, Polygonum sachalinens…

地平という無言のバイブル

たしかに、藤原新也が語るように、ぼくらは実は傾き歪んだ地平とは言えない浅はかな舞台の上で生きることを余儀なくされてきたようだ。 ぼくは、<旅>を続けた……多分に、愚かな旅であった。時に、それは滑稽な歩みですらあった。歩むごとに、ぼく自身とぼく…

カメラの限界か、立繁縷。腕の限界か、鋸髪切虫。

ハコベはハコベでも、花弁が極端に小さく(2、3ミリ)、しかも花弁が裂けていない。萼片は花弁よりも長く鋭く尖る。タチハコベ(立繁縷, Three-nerved Sandwort, Moehringia trinervia)。 撮影しようとカメラを近づけると逃げ回るノコギリカミキリ(鋸髪…

植物であることの幸福

Le bonheur d'être plante 最近私の中には、時代も国も異なる二人の植物学者がいる。彼らの「眼」を借りて、そしてカメラの「眼」を借りて、植物の存在の意味を学びほぐして(unlearn)いる。同じ植物学者でも、カール・ブロスフェルトはいわば植物の屍体を…