瓢箪から駒unexpected things often happen:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、31日目。


Day 31: Jonas Mekas

Wednesday Jan. 31, 2007 3 min. 30 sec.

Benn, Sebastian and
a couple of friends,
we celebrate the
completion of the
first month of the
Calendar Pods. We
drink, we eat, we dance
and fool around happily.

ベン(Benn Northover)、セバスチャン(息子Sebastian Mekas)と
友人カップル(ではなく、友人数人)、
みんなでカレンダー・ポッズ
最初の一ヶ月をやり遂げたことを祝う。
飲んで、食べて、踊って
わいわい。

この365日映画の試みは、iPodで見られるのがひとつの「売り」だったこともあって、カレンダー・ポッズ(the Calendar Pods)とも呼ばれる。"pod"とはエンドウなどの「莢(さや)」を意味する。カレンダーの莢に豆のようにいっぱいフィルムが詰まっている。息子のセバスチャンが「365日って、冗談で言ったのに」と言っているように、ジョナス・メカスを知る誰しも半信半疑だったに違いない。しかし、メカスはそんな大方の予想を遥かに心地よく裏切って、確信犯のように、毎日欠かさず「映画」をアップし続けた。それに私は伴走してみた。追走してみた。あっという間だった。メカスが彼の生き様をさらけ出しつつ示す世界の多様性、偶有性、セレンディピティ、そして幸福の在処、楽園の断片を感じ続けた一ヶ月だった。私もブルックリンのグリーンポイントに向かって乾杯して、一緒に歌って、踊りたい。「バハマに行くぞ」というメカスの声が印象的だ。キューバソンがかかり、私のいる札幌も一瞬バハマのビーチになった。