Oona and Sebastian play Cats:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、7月、211日目。


Day 211: Jonas Mekas
Monday July 30th, 2007
4 min. 41 sec.

Oona and
Sebastian ---
images from an
old notebook ---

ウナと
セバスチャン・・・
古いノート
からの映像・・・

芝生の庭で、ミュージカルのキャッツCats, 1981)を再現するウナとセバスチャン。サウンドトラックが大音量でかけられる。おそらくボンバルリーナ(Bombalurina、メゾ=ソプラノ)を演ずるウナ。即興の振り付けで音楽に合わせて踊り、歌う真似をする手脚が細くて長いウナ。椅子に腰掛けて、うつむき加減にセバスチャンが演ずるのが何猫か分からない。

7月20日に判明したように、現在娘のウナ(Oona Mekas, 1974-)は33歳、息子のセバスチャン(Sebastian Mekas, 1981-)は26歳。メカス(Jonas Mekas, 1922-)本人は84歳。今日の古い映像はおそらく20年くらい前で、ウナが13歳くらい、セバスチャンが6歳くらい、そしてメカスは64歳くらいだ。長女のウナが51歳のころの子、セバスチャンが57歳ころの子だから、メカスの子たちに対する接し方の根底には、ほとんど孫に対するような余裕の感覚があるのかもしれないと不図思った。私の年齢に置き換えると、まだこれから初めての子を授かることになるが、それはどんな感覚か、想像するのは難しい。

私の場合には、27歳で最初の子、30歳で二人目の子を授かった。はっきり言って、まったく余裕はなかった。自分の将来さえ定かではなかった。ある意味では今も定かではないが。もし今彼女たちが赤ん坊なら、20年前とは全く違った接し方、育て方をするような気がする。それとも、それは今までの20年の経験がそう思わせるだけで、それがないとすれば、やはり同じようなことになるのかなとも思う。

とにかく、メカスの子たちに対する溢れんばかりの愛情が強く強く感じられる。