チシマザクラ、ボケ、ネクタリンそしてサクランボ

札幌、曇り。

藻岩山の山裾がだいぶ色づいてきた。

白樺の若葉が眩しい。

昨日はうつむき加減に閉じていた小さな白い花が満開だった。印象がまるで違って驚いた。

そっくりの花が別の場所にも咲いていた。

その近くにカリフラワー(cauliflower)のように見える花が。

この極小の白い小さな花を沢山つけいてるダイナミックな枝振りの低木の名前は未だ知らない。



いままであまり興味のなかった今至る所で花盛りのチューリップを初めて間近で見た。覗き込んでみたら、その見事な配色、デザインに驚いた。チューリップを好む人の気持ちが分かった気がした。

モクレン(紫木蓮)が花がさらに開いていた。

継続は思わぬセレンディピティをもたらす。最近は毎朝しつこく色んなタイプの「サクラ」の花弁、葉、幹の特徴などを観察しているのだが、今朝は偶然、三軒のお家の庭で、仕事中のご婦人方に、見知らぬサクラの名前を尋ねることができた。

これはチシマザクラだった。「チシマ(千島)」という響きがさらに北への連想を誘う。

その隣にボケの木の赤い花が沢山開きかけていることに初めて気づいた。

同じボケの白い花もあった。ボケ(木瓜)の英名はFlowering Quince、学名はChaenomeles speciosa。ボケはバラ科のボケ属だ。サクラとはバラ科つながり。

二軒目では、てっきりサクラだとばかり思っていた木は桃(Peach)の木、ネクタリン (nectarine)、桃の一種、ズバイモモ(Amygdalus persica)だと教えられた。へー、やっぱりな。

三軒目では、「すみませんが、これはサクラですか?」に「いいえ、サクランボですよ」という答えが返ってきて、腑に落ちるものがあった。さくらんぼ、桜桃だ。セイヨウミザクラとも呼ばれる。英名はWild Cherry、学名はPrunus avium。そのご婦人はちっとも実がならない、と嘆いていらした。残念ながら、デジカメのバッテリーが切れて、撮影はできなかった。でも、リンク先の写真にそっくり。

サクランボのあるお家の手前のお家に昨日発見したクロフネツツジの花が咲いている。今日は昨日よりはまともな写真が撮れた。ここでデジカメのバッテリーが切れたのだった。

こうして、私はいよいよ、サクラの世界というか、バラ科のサクラ属の込み入った世界に少し足を踏み入れたのだった。

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これは、kinaさんが教えてくださった通り、サクラではなく、ハナモモ(Peach, prunus persica)のようだ。

Unknown no.1

Unknown no.2(これは、サトザクラの中の八重桜か、とにらんでいる。)

Unknown no.3