ヘリアンサス・アトロルベンス、金盞花、西洋弟切草、大茶羽せせり、大姥百合、トマト、プラタナス、楓。クレマチス

札幌、晴れ。暑い。

藻岩山方面。大気は安定し、風も止んだ。やや湿度は高い。

ある空き地で雑草と化した二種の綺麗な花が目に留まる。両方ともなかなか調べがつかなかったが、なんとか同定した。

ヘリアンサス・アトロルベンス(Helianthus atrorubens)。

キンセンカ(金盞花, Pot Marigold, Calendula officinalis)。

これも同定に苦労した。セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草, Hupericum androsaemum)、通り名はヒペリカム。生け花の世界では「小坊主弟切」として知られ、実のついているところが重宝されるらしい。キンシバイ(金糸梅, Hypericum patulum)やビョウヤナギ(未央柳, Hypericum chinense)と同じオトギリソウ科。

原生林の奥、ヒレハリソウ(鰭玻璃草 Symphytum officinale)の葉で休む蝶が目に入る。目一杯36倍ズームで撮った。7月11日に別の場所で見かけ、yukioinoさん(id:yukioino)に名前を教えていただいた、オオチャバネセセリ(大茶羽せせり, Polytremis pellucida)のようだ。大きな複眼が可愛らしく、触覚が凛々しいのが特徴。超高速飛行するらしい。

原生林では昨日も記録したように、オオウバユリ(大姥百合, Cardiocrinum cordatum)が目立つ。12倍ズーム。

あるお宅の通りに面した小さな畑に細い花弁が広がった小さな黄色い花をつけた草を見かけた。近寄ってみたら、まだ青く小さなトマト(tomato, Solanum lycopersicum)の実がなっていた。トマトの花を初めてちゃんと見たような気がする。トマトはナスの仲間(Solanum)なのだった。そういえば、トマトがどうしてイタリアの国民的野菜になったのか、知りたいと思っているのだった。

藻岩中学校裏門横に植えられた四本のプラタナス(鈴懸の木, Platanus, Platanus orientalis)がいい木陰、葉陰を作りはじめた。別名ヒポクラテスの木。

ここ2週間くらい毎日眺めている近所のお宅の庭に咲く低木の小さな花。直径1.5センチくらい。白とピンクがある。ご主人によれば、昔はよく見かけたという。が、私の観察によれば、このお宅以外では見かけない。スナックかキャバレーの名前にありそうな名前だったんだが、思い出せないなあ、とはご主人の弁。未同定。同日追記:スイカズラ科のハコネウツギ(箱根空木, Japanese Weigela, Weigela coraeensis)だった。

近所の別のお宅の庭で、紅葉のカエデ(楓, Acer)の木を這い登るクレマチス(Clematis, Clematis hybrida)。色のコントラストに目をひかれた。ちなみに、「テッセン(鉄線)およびカザグルマ(風車)はクレマチスの品種の一つだが、クレマチス全体を指して テッセンやカザグルマの名が使われることもある。」*1