ジョナス・メカスによる365日映画、8月、221日目。
Day 221: Jonas Mekas
Thursday August 9th, 2007
7 min. 50 sec.
a night ride
chihuahua joke
Phong joke saga
continued ---
夜のドライブ
チワワのジョーク
フォンのジョーク物語は
続く…
夜、ブルックリンのミュージック・バー、ゼブロン（Zebulon）を出て、フォンが運転する車で帰宅途中のメカス一行。いつもハイテンションのジョークの飛ばし屋フォン（Phong Bui）に、助手席でカメラの調子悪さに気づくも笑いが止まらないメカスは、「ジョークって何だ？」と質問する。後部座席からはセバスチャンとベンの「ジョークって何？」という声も聞こえる。「カメラの調子が変だ。フォーカスできない」とメカスの声が聞こえる。たしかにピンぼけの映像が続く。
グリーンポイント（Greenpoint）の自宅前で一時停車した車のなかで、カメラの突然の不調をセバスチャンが直したようだ。「どうやったんだ？」とセバスチャンに問いかけるメカスの声が聞こえる一方で、フォンとベンのジョークをめぐる会話が続く。メキシコ原産のチワワの飼い主をめぐるジョーク（ジャーマン・シェパードを自分の目の代わりをするチワワだと信じ込んだ盲目の飼い主が飛行機に乗れなかったという）の後、ある種のジョークはいろいろとローカライズされているが実は普遍的なんだと、ジョークに関する自説をフォンは展開する。「少し寝た方がいい、お休み、ベン、じゃな、セバスチャン。」車を降りてフォンに別れを告げたメカス、セバスチャン、ベン・ノースオーバー。走り去る大型の黒っぽいセダン。アパートの入口に向かう三人。メカスの右手にもった鍵束が見える。近くのハイウェイを走る車の音がかなり大きく聞こえる。表玄関の錠を開け、入ってすぐの左手にある自宅アパートメントのドアの二つの錠を開ける。セバスチャンとベンを先に中に入れるメカス。彼らがそれぞれのスペースに消えるところでフィルムは終わる。
