雪虫とツリガネニンジン

薄曇り。今朝の藻岩山(→flickr photo: Mt. Moiwa, October 26, 2007
目を開けていられないほど、呼吸ができはいほどの雪虫の大群に行く手を阻まれ、藻岩神社はるか手前の原生林に差し掛かったあたりで道を右に折れた。薄手のウィンドブレーカーに止まった沢山の雪虫たちは、素材のせいで、軽く「ほろう」(東北・北海道の方言。「払う」の意。)とすーっと滑り落ちた。下手に触れると体を潰し衣服を汚してしまう。町内全体の地表から数メートルの高さの大気中が濃度の差こそあれ、雪虫たちの「舞台」になったかのようだった。雪の前兆である。家に戻るまで何度かウィンドブレーカーについた雪虫を「ほろった」。写真を撮るのを忘れた。

あるお宅の庭に青い塊が見えた。近づいてみたら、キキョウ科のツリガネニンジン(釣鐘人参, Adenophora triphylla var. japonica)の仲間だった。ずっと見たいと思っているモイワシャジン(藻岩沙参)ではなかった。

ラハ(Raha Raissnia)なら、こんな形と色にどんな音を見るだろうかと思った。