ジョナス・メカスによる365日映画、10月11日、284日目。
Day 284: Jonas Mekas
Thursday, October 11th, 2007
6:50 min.
Autumn on Mulberry
street. Shannon.
John Cohen, at
Anthology, sings
the cuckoo song --
マルベリー・ストリートの秋。
シャノン。
ジョン・コーエンは
アンソロジーで
カッコウの歌を歌う…
アンソロジーのオフィスで仕事中の女性スタッフとキッシンジャー某に関して雑談するメカス。
鼻歌を歌いながら、カエデの落ち葉が降り積もった歩道を行くメカス。右手には背丈よりもかなり高い赤煉瓦の塀が続く。鉄格子の門の前を通り過ぎるとき、敷地内に聳える大分落葉した大木が数本ちらりと見える。角を右手に折れると、赤煉瓦の塀はまだまだ続く。その一角の赤煉瓦の塀で囲まれた自然豊かな広い敷地がShannon某と関係するのだろうが、詳細は不明。
アンソロジーのシアターで、ひとりバンジョー(banjo)を弾きながらシンプルだけどとても味のある古いカッコウの歌を歌うジョン・コーエン。曲は未同定。
写真家であり映像作家でもあるジョン・コーエン(John Cohen, 1932-)は、1958年にニューヨークで結成されたフォーク・ミュージック・バンドのニュー・ロスト・シティー・ランブラーズ(the New Lost City Ramblers(NLCR))の創設メンバーの一人でもある。アメリカのポピュラー音楽の歴史におけるNLCRの活動は、50年代から60年代にかけて興ったフォーク・ミュージック復興(American folk music revival)の活発な動向のなかに位置づけられる。NLCRの演奏は、今まで何度も登場したハリー・スミス(Harry Smith)が編纂したAnthology of American Folk Musicにも収録されている。