news of the day?:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、4月、103日目。


Day 103: Jonas Mekas
Friday April. 13th, 2007
12 min. 34 sec.

news of the day...
Thomas Krens,
Arturas Zuokas (mayor
of Vilnius) caught in
a snow storm ;
Ed Koch at Anthology's
Film Preservation
dinner
; Anthology's
workers --

その日のニュース...
トーマス・クレンス
アルトゥーラス・ツォーカスが
吹雪で立ち往生。
アンソロジーの映画保存名誉祝賀晩餐会での
エド・コッチ
アンソロジーの職員たち。

冒頭、メカスは紙にマジックペンで何か書いている。

こんな手書きのテロップが今日のタイトルになった。
終わりには、メカスはタイプライターに向かって何か打っている。

それはこんなエンド・クレジットになった。

the cast :

Thomas Krens
/Guggenheim Museum/ ,
Arturas Zuokas
/mayer of Vilinius/ ,
Ed Koch /former
mayer of New York/ ,
Amy Taubin &
the workers of
Anthology Film
Archives

出演:

トーマス・クレンス
グッゲンハイム美術館
アルトゥーラス・ツォーカス
ヴィリニュス市長)
エド・コッチ
(前ニューヨーク市長)
エイミー・タウバンと
アンソロジー・フィルム・アーカイブズ
の職員たち


グッゲンハイム美術館の明るいフロアーで、ディレクターのトーマス・クレンス*1から企画中のプロジェクトの建築模型やアブダビに建設計画中の巨大な美術館の完成予想図の説明を受けるメカス。「たまげた。でかい。でかい。」と感動の声を上げるが、どこかあきれてもいるようだ。

レストランで、「アルトゥーラス・ツォーカス!ジョルジュ・マチューナス!」と叫び、アルトゥーラスを含めた同席者と乾杯するメカス。ところがピンぼけでアルトゥーラス以外の同席者の顔は識別できない。別のレストランで、50年代の活動を巡ってメカスは、アルトゥーラスかトーマス・クレンスと議論している。ロウソク照明だけの店内は暗く、誰が誰だか識別できない。

一行は雪の積もった街路でタクシーを待つが、なかなかつかまらない。

毎年春恒例のアンソロジー・フィルム・アーカイブズの映画保存に貢献した個人や組織の名誉を祝う晩餐会*2で、映画"Good Night, and Good Luck(2005)"の監督として選ばれたジョージ・クルーニー(George Clooney, 1961-)の代わりに出席した前ニューヨーク市長エド・コッチのユーモラスなスピーチ。*3最後にはメカスに対して労をねぎらう言葉をかける。「サンキュー!サンキュー!」と大声をあげるメカス。そして、ジークフリート・クラカウア賞(The Siegfried Kracauer Award)を受賞した映像キュレーター、批評家として著名なエイミー・タウバンのスピーチの一部。途中カメラを落っことしたのか、映像が乱れる。

晩餐会終了後の後片付けが進む会場で記念撮影に興じるアンソロジーの職員たち。楽しそうだ。

PR-insideの4月12日の記事"Vilnius, Lithuania Avant-Garde's New Capital: New Art Center to Focus on Jonas Mekas' and George Maciunas' Work"*4によれば、リトアニアの首都ヴィリニュスに今年2月19日にジョナス・メカス映像芸術センター(the Jonas Mekas Visual Arts Center )が創設された。それは、メカスとマチューナスの作品のコレクションを展示するだけでなく、アルトゥーラス・ツォーカス市長によれば、2009年までにヴィリニュスをヨーロッパの文化首都にする計画の第一段階であるという。

*1:ヨーロッパに新しい現代美術の拠点を創設する野心に燃えているらしい。http://www.artgene.net/dictionary/cat78/post_460.html参照。

*2:会場はマンハッタンの高層ビル群のスカイラインを一望できるWater's Edge Restaurant

*3:The Villager参照。

*4:この記事のソースはMaya Stendhal Galleryとあるが、ソース自体は確認できなかった。