野生のフォークソノミー、ジョナス・メカス365日映画の軌跡

年末から二本の論文の執筆に追われている。

一つは明後日が締め切りで、もう一つは18日が締め切り。明後日締め切りの論文は先ほどなんとか完成のメドがたった。タイトルは「野生のフォークソノミー------検索可能世界の意味」、要するにフォークソノミーを大人しく飼いならそうとするのは良くないという趣旨の論文。18日締め切りの論文のタイトルは「ジョナス・メカス365日映画の軌跡------記憶と忘却の狭間で」で、要するに人生を政治的に飼いならしてはいけないという趣旨の論文。

ともに、ブログから生まれると言ってもいい論文である。原稿用紙に換算してともに50枚強の叩き台の原稿を注を入れてせいぜい30枚くらいになるまで推敲に推敲を重ねる作業に時間がかかっている。明後日からは後期の講義も再開する。

ブログが公開=出版の最終形態と標榜する身であってみれば、論文や本など旧来のメディアによる公開=出版のために時間を取られることはいわば「ダークサイド」に堕ちるような、身を切られるような思いを味わうことでもあるわけだが、こればかりは仕方がない。

そういうわけで、ブログ的コミュニケーションが特に最近滞ってしまっていることを不本意ながら認めざるをえない。