いざ北へ2008その40 爺の哲学が今明かされる!:爺と子供

みなさん、こんにちは。三上です。最近所用でブログを遠ざかっていました。そしたら、突然天から「三上さんが“爺”……」(http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20080725/p1)という中山大将の声が降ってきて、魂消(たまげ)たのなんの。それで、もしや、と心配になって、久しぶりに三上のブログを覗いてみたら、なんと、留守中に手拭爺が「三上のブログ」を乗っ取っていたではありませんか。この度は、私とは腐れ縁の存在と申しましょうか、一種の「分身」と申しましょうか、とにかくその爺が、皆様に多大なご迷惑をお掛けしていたようで、大変申し訳ありません。

「分身」とは言え、私には彼が何を考えているのやら皆目見当もつきません。舌の根も乾かぬ内に、こう申し上げるのは気が引けますが、しかし、なかなか憎めない爺ですよね。

爺が書いたらしい「いざ北へ2008」シリーズはまだちゃんと読んでいませんが、皆さんも、まともに読む必要はありませんよ。ただこれだけはお知らせしておいた方がいいかもしれません。爺が片時も手離さず、ときどきニヤニヤしながら読んでいる本があります。誰が書いた何という題名の本かは分かりません。ちゃんとは見せてくれないのです。しかし帯にあるこんな文句だけはしっかりと眼に焼きつけました。こっそり教えちゃいます。

自分の力を浪費するための哲学

「哲学」? 爺には哲学があったのか? とてもにわかには信じられませんが、でも、とにかくちょっと気になりますね。「自分の力を浪費する」って、どういうことだ? 浪費って普通はよくない意味で使われるよなあ。「浪費しちゃいけません、お金も時間も労力……も。ちゃんとした目的のために、計画的に使いましょう。」とかね。

ここでなぜか突然、東京都内某所そして千葉(?)から楽しそうな声が聴こえてきました。ちょっと心を飛ばしてみましょう。あらま、こんな(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080724#1216853626)人たちやこんな(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080725#1216953949)人と子供のように遊んでいる金ちゃんがいますね。そう言えば、飛行機の切符も手に入りそうだ(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080725#1216953949)ということで爺は一安心しているところです。

金ちゃんは何を隠そう「子供」だったんですね(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080725#1216953949)。気づいていましたか。爺は五木寛之の『青春の門』しか読んだことないけど、金ちゃんは『青年は荒野をめざす』を引用してたでしょ。

個人の孤独の壁が破れる時がある。その時人間は何ものかになる。もっと自由な、もっと強い何物かに。
私たちは子供になるんだ。そこに何かがあると思えるのだよ。

すばらしい言葉ですね。もう誰が言ったかなんて関係ないくらいイイですね。盗んで自分のものにしたいですね。そういうわけで、金ちゃん(たち)は、まるで「恐るべき子供」ですね。「危険な子供」ですね。だって、大人になっても子供やり続けてるんだからね。偉いね。

そういうわけで、サッポロの危険な爺さんも実は「子供」なわけですよ。だから、「遊んでよ、遊ぼうよ」って誰彼構わず誘っているわけでした。で、中山さんには叱られたりするわけです。中山さんだって、実はあちこちでこっそり子供やってるくせにね。

でもさ、子供になって仲間と遊んでいる時って、なんか世界が輝いて感じられるでしょ。野球とかサッカーとかスポーツやってるときもそうだと思うけど。そんな時の世界の感覚が忘れられんのよ、爺はさ。でも、普通の大人やってる時間が長くなるとさ、忘れるでしょ。そんな感覚。で、だんだん世界はどうしようもなくよそよそしくなっていってさ、下手をするとそのままで終わっちゃいかねないじゃない。それは避けたいよね。それでね、三ちゃんはいつでも一気に爺になっちゃったりするわけ。爺なら遊べるじゃない。子供みたくさ。だからね、爺=子供なんだよ。分かるような気がするでしょ。

そうそう、「自分の力を浪費する哲学」って帯に書いてある本*1、実は金ちゃんも持ってる筈なんだ。だって、金ちゃんくらい「自分の力を浪費」してる奴、今の日本にいないでしょ。さあて、金ちゃんも坊主頭に磨きをかけて準備完了したみたいだから、爺もおしゃれな手拭でも買いに行くとするか。ちょうど切りもよく40回目だしね。やっと爺の暴走を止めてくれた。グッド・タイミング!ちゃん、ちゃん。

*1:アルフォンソ・リンギス『汝の敵を愛せ』。この本ね、邦題はものものしいけど、オリジナルのタイトルはDangerous Emotionなのよ。デンジャラスな感情、感動ね。ぴったりでしょ。危険な子供、危険な爺にさ。