笑顔の雪だるま

昨日出会った雪だるまは今日も健在だった。失われた右腕らしき細長い雪の固まりが背後に落ちていた。それを拾ってくっ付けようと試みたが、冷え込んで湿気のない雪の固まりはポロポロと崩れてしまった。頭から生えているのはやっぱり角だった。何をキャッチするためのアンテナなんだろうとつまらないことを思った。雪だるまの前にしゃがみ込んで、そんなことをしていたら、背後から「あらまあ、作ったんですか?」と声がかかった。振り向いたら、微笑みを浮かべた近所のご婦人だった。「いいえ。腕が落ちていたもんですから、...」という私の返事を聞かずに、彼女は足早にその場から立ち去った。「三上さんちのご主人たら、あんな所に雪だるまを作ってたわよ...」と噂されているのかと思うと、愉快である。雪だるま爺、誕生である。町内に笑顔の雪だるまを作って歩く爺。いいかもしれない。これで、寒い冬も楽しくなりそうだ。そう言えば、1月に札幌にやって来る「笑顔のコーチ」小巻さん(id:choco-ave)たちにも、記念(の「通過儀礼」)に是非札幌で「笑顔の雪だるま」を作ってもらおう。