アトリ

タンポポ公園で珍しい客に出逢った。見覚えがあるようなないようなスズメ大の二羽の野鳥。もう残り少ないエゾノコリンゴの果実を探しているようだった。距離があったので、目一杯ズームして撮影したが、まともな写真は撮れなかった。それでも、だいだいの特徴はつかまえることができた。アトリ(花鶏/獦子鳥, Brambling, Fringilla montifringilla)だった。

和名の音と漢字表記の間に異常な隔たりを感じてちょっと調べてみた。語源としては、音は「集まる鳥→あつとり→あとり」という簡略化の道をたどり、漢字表記は、中国名の借用で、「獦子鳥」は大きな群の様子が獲物を追いたてる勢子(せこ)*1に見えることに由来し、「花鶏」は鮮やかなオレンジ色が目立つコントラストの強い体色が花が咲いたように見えることに由来するようだ。詳細はこちらで。

それにしても、なぜ鳥に惹かれるのだろう。

*1:勢子(せこ)とは、狩猟で鳥獣を狩り出したり,逃げるのを防いだりする人夫のこと。ただし、「勢子」=「獦子」ではないようだが、「獦子」の正確な語義に関しては未詳。