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『大往生の島』(1997年)には、佐野眞一が取材のために山口県周防大島を訪ねるたびに定宿にしていた沖家室島の民宿「鯛の里」とご主人の松本昭司さんが頻繁に登場する。本書の「あとがき」には、泊清寺住職の新山玄雄氏、東和町社会福祉協議会会長の大沼省吾氏とならんで、松本昭司さんの「献身的な協力には感謝の言葉もない」と記されている。民宿「鯛の里』と同時に沖家室水産という海産物の通信販売会社も経営しながら、島の土地ならぬ「種」に根づいた生活をする松本さんは『大往生の島』出版後、佐野眞一の取材の裏側を暖かく軽妙に綴った文章を「民宿 鯛の里のオフィシャルサイト」に上げておられる。