Rocca Spiele（ロッカ・シュピール）というゲームブランドをはじめたグラフィックデザイナーの柿木原政広（Masahiro Kakinokihara）さんとゲームデザイナーのトゥルーリ・オカモチェク（Trulie Okamocek）さんが、友人の音楽家フレンチコンデンサー（French Condenser）さんと一緒に、非常にユニークな、ポエジーさえ感じさせる、六角形のカードゲームRocca（ロッカ）を持参して、ジョナス＆セバスチャン・メカスの家を訪ねたり、ジョナスのライブに足を運んだりして、楽しい時を過ごしたようです。
http://jonasmekasfilms.com/diary/?p=197
ジョナスに促され、芭蕉の俳句を暗誦してみせる柿木原政広さんがチャーミングです。ロッカ・シュピールのブログにはトゥルーリ・オカモチェクさんの目に映ったジョナス＆セバスチャン・メカスの姿が率直に温かく書かれていて、気持ちがいいです。
トゥルーリさんによれば、ジョナスはミュージシャンとのコラボによる詩の朗読ライブで、解けてゆく雪を惜しんで、「雪よ、とけてほしくなかった。春よ、くるな。雪よ、ふりつづけろ！」とものすごくパワフルな詩を吟じたそうです。ドキッとしました。凄いなあ。87歳にして、度を超し続けている！ Extra vagance！ 負けてられないなあ。
また、トゥルーリさんたちが持参したRoccaについて、そもそもゲームに全く興味のないジョナスは敬遠し、若いセバスチャンは乗り気で挑戦し、かなりの強者だったそうですが、テレビゲームやコンピュータゲーム全盛の時代に、昔ながらの対面式カードゲームの進化形であるRocca（ロッカ）は、ゲーム界のアヴァンギャルド（avant-garde）として新鮮な衝撃をもたらすことになるかもしれないなと感じました。なんと言っても、作り手達のピュアな遊び心が横溢しているところが素敵です。やってみたい。
