おや、句読点が浮いている


先日台北で購入した『景観樹木鑑賞図鑑』


あれ? 何か変だなあ。句読点がやけに目につくなあ。カンマとテンとマルが全角ボックスの中心にある。ベースラインから浮いているように見える。そして普段は文字に押さえつけられている句読点が反乱を起こしているようにさえ感じられるから、面白い。これは図鑑の類いではよくある組版なのだろうか。それとも極めて異例な組版なのだろうか。なお、句読点の用法に関しては、中国語の文章ではマルは日本語のマル(句点)と全く同じくように用いられるが、カンマは日本語のテン(読点)とほぼ同じように用いられ、テンは日本語のテン(読点)とは全く違い、中黒と同じように、あるいは&(アンパサンド)と同じように並列する語句の区切りに用いられる。つまり、特にテンの用法が日本語とは大きく異なる。詳しい説明は下で。


また、句読法に関してこんな面白そうな本が最近出版されたことを知った。


日中韓英の句読法と言語表現 (知の対流3)

日中韓英の句読法と言語表現 (知の対流3)


関連エントリー