国道36号線。新千歳空港を過ぎ、美々(びび)の辺りで札幌方面を望む。
国道沿いから美々川流域の湿地帯を見渡す。
オオハクチョウ(大白鳥, Whooper swan, Cygnus cygnus)二羽、カラス(嘴太烏, Jungle crow, Corvus macrorhynchos)三羽、オオワシ(大鷲, Steller's sea eagle, Haliaeetus pelagicus)二羽、オジロワシ(尾白鷲, White-tailed eagle, Haliaeetus albicilla)一羽。ウトナイ湖野生鳥獣保護センターの望遠鏡で。
オオハクチョウ(大白鳥, Whooper swan, Cygnus cygnus)
道南バス停 富浦
特急が通過した富浦駅。JR北海道室蘭本線の無人駅。駅舎はなく、小さな待合所がある。
富浦 とみうら(蘭法華 らんぼっけ)
登別川の川下から、すぐ西側のリ・フルカ(高い・丘)と呼ばれた丘陵を越えた処が富浦である。リフルカの富浦側は崖のような斜面でそこに電光形の急坂がついて、幕末の記録では難所とされていた(今でも鉄道のトンネルのすぐ山側にその道が残っている)。それでそこをランポッケ(ran-pok-ke 坂・の下・の処)、あるいは終わりの処を省いてランポクと呼ばれていた。日本地名流にいえば坂本である。それに漢字を当てて蘭法華という地名になっていたが、近年富浦と改名された。富み栄えるようにとの願望からの名であろう。(山田秀三『北海道の地名』北海道新聞社、1984年、393頁)