写真家井上博道さんのトンネル内事故


今朝、写真家の井上博道さんがトンネル内で倒れていたところを発見されたという新聞記事を読んで大きな衝撃を受けた。ギリシャの映画監督アンゲロプロスのトンネル内事故死を連想しないわけにはいかなかった。上の短い記事ではトンネル内にいた理由は不明である。その点が次の二つの記事で分かった。「朝日新聞デジタル」の記事では「京都府警によると、井上さんはトンネル入り口から約40メートルの線路脇に倒れ、近くにデジタルカメラと三脚があった。写真を撮ろうとトンネルに入り、転倒した可能性があるとみている」(2012年10月7日)という記載があり、「YOMIURI ONLINE」の記事には「府警木津署によると、男性は奈良市中登美ヶ丘の写真家・井上博道さん(81)で、頭を強く打っていて意識不明の重体。倒れていた場所の近くにはカメラを取り付けた三脚が置かれており、同署は井上さんが写真を撮ろうとトンネル内に入り、足をとられて転倒したとみている」(2012年10月6日)という記載があった。やはり、撮影中だったのだ。トンネル内で、トンネル内から、何を見ようとしていたのか。回復を祈るばかりである。


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