言語哲学入門

受講生の皆さん、こんにちは。

今回は、『論考』の「出口」と人生の「入口」について敷衍しましたが、納得できましたか。

人生と世界の意味や価値は、普通の意味では思考不可能で言語化不可能な「外部」から最初から与えられているのだから、後はそれを生きる意志で満たせばいい。漱石の言う「人の世」=社会の住み難(にく)さを住み易(やす)さに転化するには、他人のアートに頼るだけではなく、自分の人生をアートする、つまり、「神様」、「一番大切な人」を自分の中に持てればいい。

皆さんがクリスマスまでにはそんな心境になれますように。

さて、次回は少し落ち着いて、『論考』の「入口』と「出口」を繋(つな)げる予定です。メインサイトの「論理哲学論考地図」と「論理哲学論考(1〜2.063)」に目を通しておいてください。