アレクサンドリア図書館v.2

CNET Japanの特集記事「全人類の知識を収蔵するデジタル図書館--B・カール氏の壮大な使命」によれば、
http://japan.cnet.com/special/media/story/0,2000056936,20160347,00.htm
(英語版オリジナル >> http://news.com.com/2100-1025_3-6087167.html
以前紹介した世界中の図書館の本を検索、閲覧可能にしてしまおうと企む「Google Book Search」プロジェクト
http://books.google.com/
に「対抗する」ような「Open Content Alliance(OCA)」プロジェクトが進行中です。
http://www.opencontentalliance.org/
このプロジェクトの中心人物は10年前にInternet Archiveを設立したB・カール(Brewster Kahle)氏で、彼の「人類の知識を集めた図書館」構想にYahooとMicrosoftが協力し、カリフォルニア大学各校とトロント大学などの図書館の著作権が切れた蔵書のみをデジタル化して、どんなサービスからも検索、ダウンロード可能にする計画とのこと。興味深いのは、カール氏の構想のひとつのルーツは「情報文化論」でもふれた「アレキサンドリア図書館」だという点です。彼は「アレクサンドリア図書館の偉大な伝統を引き継ぐ図書館システム」、「古代ギリシア人の構想と現代の技術」を合わせた図書館システムの構築という野心的な計画を熱心に説き、自ら設立したデジタル保管庫を「アレクサンドリア図書館v.2」と呼んでいるそうです。カール氏の経歴も興味深いものですから、上の特集是非一読を。レッシグによる逸話も面白い。