昨日は寒かった。朝の散歩では藻岩山は見えなかった。
夕方からさらに冷え込み、久しぶりにダイヤモンド・ダスト(diamond dust)を見た。「細氷(さいひょう)」、「氷霧(こおりぎり)。大気中の水蒸気が細かい氷の結晶になって煌めきながら浮遊、落下し、根雪も一面キラキラキラキラ光っていた。夜帰宅した娘はキラキラキラキラ眩しいくらいと珍しく興奮気味に話していた。残念ながら写真には撮れなかったので、グーグルのイメージ検索例を。ただ、やはりあの輝きを捉えることは難しいようで、これが比較的近いけど、実際とはかなりかけ離れた印象。
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今日も朝は寒かったが、藻岩山はくっきりと見えた。空一面厚い雲で覆われていた。これは雪だな、と思う。
藻岩中学校のプラタナス(鈴懸の木、ヒポクラテスの木)の枝がきれいに切り落とされていて、びっくりした。1月22日にはこんな姿だった。プラタナスは剪定に強いこともあって街路樹に選ばれることが多いが、剪定するなら落葉の前に行うのが普通ではないか。なぜこの時期に剪定したのだろう。
案の定、午後から雪が降り始め、気づいたら吹雪だった。気温は上がり、雪は湿っている。
夕方、車を出そうとしたら、家のすぐそばで前輪が雪の深みにとられ、立ち往生してしまった。暴風雪の中小一時間、あれこれ試せども、タイヤは空回りして、軽い「絶望の淵」に立たされる。湿り気を帯びた雪で全身が濡れる。手袋の中にもしみてきて、手は痛いほど凍える。眼鏡は曇り、鼻水は垂れ、軽く「天を呪い」そうになる。やっと脱出できたときには、私は虚脱状態だった。