私の野鳥検索法その1

何度か書いたように、朝の散歩で出会った野鳥の名前を知る、「同定するidentify)」のに、高野伸二著『フィールドガイド日本の野鳥』(日本野鳥の会)を愛用している。出会った野鳥の写真と動作や鳴き声(地鳴きとさえずり)の記憶を手がかりに、まずはこのガイドブックで「検索する(search)」。

いきなりネットで検索することはほとんどできない、というか非常に検索しにくい。なぜなら、ネット上では本物の「画像検索」がまだまだできないからであり、名前を知りたいのに、結局は特に私のような素人にとっては「名前」を知らなければ調べが付かないという根本的な困難が半ば放置されたままだからである。

このガイドブックの最初の見開きにあるような、すべての野鳥をその姿形で一覧できるような工夫がされたオンライン野鳥図鑑は私の知るかぎり存在しない。もしこのガイドブックがうまく電子化されれば、申し分のないオンライン野鳥図鑑ができるだろうが、できなくてもいい。

そこで、実際に私がどのようにこのガイドブックを使って、出会った野鳥を検索し、たまには同定しているかを、簡単に説明してみた。例によって、YouTubeにアップしたオリジナルのビデオが勝手に拡大表示されて、画像が粗くなり細部は判別しにくいかもしれないが、だいたいのところは分かると思う。もし分からないことがあったら、質問を寄せてください。

(言い訳:ビデオ最後で「コジュウカラ」と言ってるのは誤りで、正しくは「ゴジュウカラ」です。)


蛇足ながら、名前を中心とした言葉から織りなされた分類的知識の世界はどこでも似たりよったりのようだが、盲滅法というか、しらみつぶし的に全体を何度も通覧することを楽しんじゃう経験を積むのが「検索道」の一番の近道のようだ。楽しめなければ、続かないし、身に付かない。