編集としての音楽 John Zorn:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、4月、106日目。


Day 106: Jonas Mekas
Monday April. 16th, 2007
8 min. 30 sec.

John Zorn with his
band at Anthology Film
Archves performs
COBRA, part one.

ジョン・ゾーンと彼のバンド
アンソロジー・フィルム・アーカイブズで
コブラ、パート1を
演奏する。

ジョン・ゾーンは日本にも縁が深く、ネット上にも関連情報は比較的多い。音楽界のゴダール、あるいはバロウズとも異名をとる鬼才ジョン・ゾーンの音楽と思想に関しては、評論家・大場正明氏によって1990年3月、高円寺にあるジョン・ゾーンのアパートで行われたインタビューに詳しい。*1

また、写真家・朱雀正道さんによるポップなノリのジョン・ゾーン紹介も面白い。

*1:このインタビューでは、ジョン・ゾーンの作曲、演奏上の「方法」、すなわち同時代のリアリティに限りなく肉薄しようとする「編集」に関する彼の考えと日本、日本人に関する興味深い批評が読める。特に、後者で日本においては、情報が蓄積されず、交換されるだけで、結局は使い捨てにされる傾向が強いこと、また、基本的人権意識の驚くべき低さと人種的相互理解の完全な欠如、さらには「洗脳」されているとした思えない国民の保守化、集団的ファシズム化の恐るべき傾向等、ジョン・ゾーンが愛するが故に敢えて指摘する日本の傾向は、17年後の今日、さらに深刻化していることは言うまでもない。