ジョナス・メカスによる365日映画、5月、130日目。
Day 130: Jonas Mekas
Thursday May 10th, 2007
4 min. 32 sec.
I react to a
Liquid Architecture
song , Revolution
is Over --
リキッド・アーキテクチャー
の歌、「革命
は終わった」
に私は反対する
リキッド・アーキテクチャーの歌、「革命は終わった」をバックに、「世界THE WORLD」の文字が大写しになる。カメラは世界地図上をアジア、南北アメリカ、オーストラリアと俯瞰する。左手にカメラを持って、不機嫌そうな表情の自分を捉えながら、メカスは「革命は終わった」の単調なリズムと倦怠のメロディーに体を委ねるかのように踊りながら、しかし、突然、「ノー！ノー！ノー！ノー！」と叫び、「革命に終りはない！」と続ける。踊りと反対の叫びは少しずつアレンジされながら断続的に反復されるにつれ激しさを増す。最後には床を踏みならしながら、「ノー！ノー！ノー！ノー！」。凄いエネルギーだ。
Liquid ArchitectureはJrme SansとAndrey MascinaのDuo。Liquid Architectureの公式サイトにアクセスすると自動的に曲"Revolution is over"が流れる。またABOUTには、彼らの音楽に対する「リキッド」な、融通無碍な姿勢がインタビュー形式で詳しく書かれている。メカスの態度は両義的に見える。Liquid Architectureの音楽性は「革命的」であり、「革命は終わった」という歌の題名と内容を裏切っている。メカスは体では彼らの音楽に自然に反応しながら、しかし、その反応を否定するかのように「ノー！」と叫んでいる。
