African Polyrhythmic Company @ Pink Pony:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、5月、150日目。


Day 150: Jonas Mekas
Wednesday May 30th, 2007
9 min. 40 sec.

at Pink Pony
Lower East Side
New York, with
a bunch of friends ---

ニューヨークの
ローワー・イースト・サイドにある
ピンク・ポニー
仲間と一緒に…

見知った顔、見知らぬ顔が入り混じった十数人が、思い思いのやり方で、3月17日に触れたアフロ・ポリリズムを刻む。灰皿でテーブルを叩く者、灰皿でワインのボトルを叩く者、手拍子をとる者、バチ(撥)代わりの棒でテーブルを叩く者、灰皿同士をかち合わせる者、……。メカスは灰皿で、両手で、まだ中身の入ったビール瓶の底をテーブルに打ち付けたりしてリズムを取っている。

素朴でありながら、複数の異なる拍子が同時に用いられている構造は非常に複雑で、しかもサウンドは心地よく、グルーヴ(groove)しているといわれるポリリズム(Polyrhythm)。Ancient FutureAfrican Polyrhythmによると、

While European classical music has developed complex harmonies of tones, African music has developed a complex interweaving of contrasting rhythmic patterns. The African musician strives for the occurrence of at least two different rhythms at once, and it is precisely this juxtaposition of opposing rhythms that creates the vital spark of African music.

ヨーロッパの古典音楽は音色の複雑な調性を発展させてきたのに対して、アフリカ音楽は対立するリズム・パターンの複雑な絡み合いを発展させてきた。アフリカの音楽家は少なくとも二つのリズムを同時に出そうと努力する。アフリカ音楽の生気は、正しくこうした2つ以上のリズムの並置から生み出される。

メカスたちの演奏、掛け合いは次第に熱気を帯び、最後にはメカスは踊り始める。