war images of fireworks:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、7月、185日目。


Day 185: Jonas Mekas
Wednesday July 4th, 2007
10 min. 29 sec.

July 4th fireworks
East River
Manhattan --

7月4日の花火大会
マンハッタンの
イーストリバーで。

花火大会なのだが、白黒の映像のせいで、花火の光は純粋な光となって、暗闇の中マンハッタンの高層ビル群が集中砲火を浴びているように見える。時折観客の歓声がかすかに聞こえるが、花火の爆音に掻き消される。本当にマンハッタンが照明弾を始め多種の砲弾を見舞われているように見える。ナパーム弾には見えないが。メカスは何を思っているのか。

ニューヨーク市では7月4日独立記念日恒例の世界最大規模の花火大会が催される。主催は世界の百貨店の老舗、1858年創業のメーシーズMacy's)だ。About.com:Manhattanの記事によれば、今年は120,000発が打ち上げられるという。開始は午後9時。

これを書いている現在、日本時間では2007年7月4日午後7時27分だが、ニューヨークは7月4日午前5時27分だから、映像は今年の花火ではない。今日の映像だけからは何年の花火か分からない。でも、そんなことは大した問題ではなく、独立記念日に開催されるアメリカ最大規模の花火大会が「イメージ」として喚起するものこそが問題なのだと感じた。

花火の歴史はWikipediaに詳しい。花火は中国起源だが、火薬の発明の副残物だ。同じ火薬が人殺しの武器にも使われ、一見平和な市民生活にアクセントを添える花火にも使われることの二面性。

そう言えば、我が家の風太郎は11歳になった今でも花火の音に狂ったように怯える。それはもう手がつけられないほどで、いつの頃からか、花火の音が聞こえないように音楽を流すことにしている。