Jonas in a hammock:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、8月、214日目。


Day 214: Jonas Mekas
Thursday August 2nd, 2007
1 min. 32 sec.

summers are
good to be
lazy -- lazy with
fullness of it
all ---

とにかく夏は
何もしないに限る・・・
すべてに満ち足りて
だらだらする・・・

林に囲まれた芝生の上で、木立の間に吊したハンモックhammock)に横になって、さいしょ右脚で何度か芝生を蹴って、ハンモックに預けた自分の体を左右に揺すり、その慣性でゆったりと揺れながら昼寝するメカス。カメラはおそらく芝生の上にちょっと仰角をつけて固定されている。どれくらいそうしていたのかは分からない。いつの頃の映像なのかも分からない。映像の質から、直観的には、20年ほど前の、ピーター・ビアードの家があるモントーク(Montauk)か、それとも、家族で夏を過ごしたケープ・コッド(Cape Cod )か、どちらかのような気がした。

7月9日に、「怠惰(laziness)」を主題としたある意味で「勤勉の倫理」を批判する啓蒙的な会話があった。そのとき、パリで登場したある夫人が英語の"laziness"はフランス語では"noncharant"、「ノンシャラン」よとメカスに教えた。ノンシャラン。日本語の「だらだらする」に共通する音のイメージを感じた。

ハンモックに寝そべったり、眠ってみたりしたい。「雲の上のような気持ちよさ」だという。現実には人類が味わったことのない「雲の上」のような気持ちよさを是非味わってみたいものだ。