Life is fragile and interminable:365Films by Jonas Mekas

ジョナス・メカスによる365日映画、9月18日、261日目。


Day 261: Jonas Mekas
Tuesday, September 18th, 2007
12:19 min.

another segment
of the continuing
saga starring
Benn -- about poetry,
about lying, and
shouting --

いつまでも続く
ベン主演の物語(サーガ)の
別シーン

詩について、
嘘、そして
叫びについて…

自宅アパートメントで、メカスとベン(Benn Northover, 1980-)は、めずらしくワインではなく、ウィスキーを酌み交わし、何かを始めようとしている。「本当さ。人生は儚い(fragile)もんさ」とカメラに向かってメカスは囁く。ベンは私が愛用しているのと同じサイズのMOLESKINE(モレスキン、モールスキン)の手帳のページを捲りながら、子供時代を詠った自作の詩やメカスの詩を時に叫ぶようにランダムに読み上げる。「それは俺のじゃない」、「それは俺だ」とメカスが口を挟む。「これはいいねえ、ジョナス」とニューヨークの町を詠ったメカスの詩を褒めるベン。"interminable"の発音ができないベンにメカスが教える。「インター・ミナブル?」「ノー、ノー、イン・ターミナブル(果てしない)」。ちらりと映った壁時計の針は午前5時半を指していた。

儚く、脆いと同時に果てしなく、だらだらと続きもする人生に朝まで「詩」で立ち向かう二人であった。