誰でもいい、耳を傾けてくれる人がどこかにいる

先日、関東在住のブロガーの方が訪ねてくださって、一晩色々と語り合った。もちろん、実際に会うのは初めてだった。しかしそれまでのブログを介してのコミュニケーションですでに大きな信頼関係が出来上がっていた。これは体験してみなければ分からないことだと思う。会ってすぐに打ち解けて旧知の仲のごとく話が弾む。そしてお互いのブログ裏話に話は及ぶ。いくら話しても話足りないほどの話題が芋づる式に次から次へと出てくる。当然、会話はお互いのプライベートな話題にまで及ぶ。

考えてみれば、不思議なことだ。『横浜逍遥亭』の中山さん(id:taknakayama)との出会い以来、少なくとも私の場合には数年前には想像だにしなかった出会いがこうしてまた生まれた。その中山さんはあるエントリーで、ブログとはネット上の「井戸端会議」みたいな面があって、そこでの有形無形のコミュニケーションが人生の活力源にもなると書いていた。その通りだと思う。

誰でもいい、耳を傾けてくれる人がどこかにいる、ということを微かにでも感じられることは救いになる。

ブログは単なる新興メディアではないと思う。何か奇を衒った試みをこれ見よがしにするような場所ではないと思う。何かを競い合う場所でもない。小遣い稼ぎをする場所でもない。そう思う。じゃあ、何なんだ?ひとりひとりがその意味を問いかけ続け、そのいつどうやって返ってくるか知れない答えを待つ、そんなコミュニケーション回路なのではないか。答えになっていないか。