倫理

期せずして、中山さんと茂木さんが「倫理」について触れている。中山さんは出版社という企業(法人)の経営哲学における「倫理」にふれ、それをオープンソースの動きや個人の活動(ブログ等)の本質へ繋げている。茂木さんは個人の生き方における「倫理的態度」について語っているが、それは疲弊した集団や組織や社会の再生、甦生法を考えるための最良のヒントにもなっている。
『横浜逍遥亭』「文芸誌」http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20060908/p1

この「社会に対してプライドを持って相対する、金銭ではなく」、という姿勢に倫理的な正しさを感じる心のありようは、ブログをやってますます補強されてきたような気がする。

茂木健一郎 クオリア日記』http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11781383

 たとえ、なにかをやるということが
決まっている時でも、
 相手に、「それをやらない」
あるいは「好きな時にやる」
というオプションを与えるという
ことが、
 一つの倫理的態度だと
私は感じる。

一方では、カネで買えない価値をどれだけ本気であきらめずに追求しつづけ、そのような価値を身を以て示しつづけられるか、他方ではお互いに時間と自由をどれだけ深く活用できるか、中山さんと茂木さんは、今私たちが何を置いても最優先に考えて、自分なりの答えをはっきりとつかんでおくべき問題を、さりげなく、提示している。