Warhol and Maciunas: Jonas Mekas


ジョナス・メカスの公式サイト(jonasmekas.com)に、いつの間にか無料ダウンロード(Free Downloads)のページが設けられていた。しかも、そこにアップされた二本のフィルムのうちの一本が、昨日ふれたアンディ・ウォーホルとジョージ・マチューナスの関係をめぐる内容で驚いた。


このフィルムには、

Consists of images of the Andy Warhol show at the Whitney Museum in May of 1971. It also includes a George Maciunas dumpling party on 80 Wooster Street, Soho, on June 29, 1971. George Maciunas, Andy Warhol, John Lennon, and Yoko Ono are pictured.

Sound: Jonas Mekas comments on the relationship between Warhol and Maciunas, and Pop and Fluxus.

というわけで、1971年5月にホイットニー美術館で開催されたアンディ・ウォーホルの展覧会の断片的な映像、それから同じ年の6月29日にソーホーのウースター通り80で開かれたジョージ・マチューナスのダンプリング・パーティーの様子が収められている。後者では、ジョージ・マチューナスはもちろん、アンディ・ウォーホルジョン・レノン、ヨーコ・オノ、そしてメカス自身も映っている。そして音声として、昨日引用したのとほぼ同じ内容のウォーホルとマチューナス、ポップとフルクサスの関係に関するメカスの解説が入っている。

後半の数シーンに跨がって使われる非常に印象的なオペラは、おそらく、マチューナスが「最後の作曲家」とみなしていたモンテヴェルディClaudio Monteverdi, 1567-1643)の曲だと思うが、未同定。メカスは日記にこう書いていた。

ジョージは、自分が死んだら、クラウディオ・モンテヴェルディ(16世紀イタリアの作曲家)の三十八曲すべてのオペラと、失われたいくつかのオペラをあの世で聴くのを楽しみにしている、それだけでも死ぬ甲斐があると言う。モンテヴェルディは彼のいちばん好きな作曲家だ。ジョージの考えでは、モンテヴェルディ以降重要な音楽は何一つ作曲されていない。
(『どこにもないところからの手紙』(asin:4879956546), 63頁)