入門演習2008 第7回 演習風景を撮る演習


新入生14人と向き合う入門演習もすでに7回目を迎えた。毎回欠かさず一週間の生活を振り返って記録し、報告し合う時間を設けている。A4の白紙に一週間に体験したことを書いてもらってから、かいつまんで話してもらう。一週間の過ごし方を振り返り、思い出して書き、そして話す。それをめぐって、お互いに話し合う。そして私からはひとりひとりに色んな角度からの軽い突っ込みが入る。もう少し詳しく、とか、具体的には? とか、それでこれからどうするつもりなの? とか。

そうやって言葉を引き出していきながらこれからの一週間に気持ちを新たにして向かう構えを作る。こうして、生活全般における体験をできるだけ言葉と文字にしていく作業をしつこくやっている。大げさに言えば、そうして生き方を少しずつ深めて行くということをやっている。適宜、知識を補ったり、表現を改めたり等のアドバイスをする。皆だんだん話し方がうまくなってきた。要点を押さえた書き方もできるようになってきた。

今日は途中特別メニューを追加した。「記録する」ことの大切さを知ってもらう一環として、私のカメラで一人ずつ順番に演習風景を自由に数枚ずつ撮影してもらった。皆結構面白がって撮っていた。ひとりひとりモノの見方がまるで違うことを再認識する。ハッとするようなアングルやフレーミングのものもある。撮った写真をお互いに見てはワイワイやっていた。掲載したのはそのごく一部である。