マルクス、折口信夫、そして三木先生



あっ、三木先生の後ろから吉本ばななのお父さんがやって来た。

三木成夫著『海・呼吸・古代形象』(うぶすな書院、1992年、asin:4900470066)の解説で、吉本隆明も三木先生にガツンとやられたと書いている。それはマルクス折口信夫以来の大事件であったと。それにしても、三木先生の文章はすーっと入って来る。しかも心臓を鷲掴みされる感じだ。吉本さんも、「心は内蔵の...」とはっきり書いている。私と吉本隆明は三木先生の前では対等な生徒である、と思うことにする。