本を読んで疲れ果て,泥のように眠った

週末は「ボケの実」の調査に明け暮れて...、というのは嘘で、所用で完全にネットから離れていました。

その間たまたま読んだ本のなかで、一番「疲れた」のはこの本でした。

5万4千円でアジア大横断 (新潮文庫)

5万4千円でアジア大横断 (新潮文庫)

「疲れた」というのは、肩が凝ったとか、目がしょぼしょぼになったとか読書の姿勢による疲れのことではありません。著者たちと一緒に「5万4千円でアジア大横断」した疲れです。何を大げさなことを、とあなたはおっしゃるかもしれませんが、嘘ではないんです。本当に心身ともに疲れ果てて、酒は一滴も飲まないのに、泥のように眠ってしまったのです。原則的に現地のバスだけをただひたすら乗り継いで、東京からトルコのイスタンブールを越えてカピクレ(ギリシアとの国境付近の町)までの「アジアハイウェイ」を27日間で走破した体験の文章と写真による記録が、私の中で濃縮された形で生々しく再現されてしまったという感じでしょうか。目ざめてからしばらくは全身がだるく、心はアジアの東から西までを彷徨っている感じでした。

あなたなら、そういう旅しかねないわね。マゾなのよ。そんな旅ご免だわ。