シュッポロの教訓

若い友人たちの生き生きとした言動、学生たちの瑞々しい反応を身近に感じながら、自分の中にも予想を遥かに超えて色んな大きな変化が生じたシュッポロだった。

人生も会社経営と同じで金ちゃん(id:simpleA)がいつか語っていたようにマネージメントとディレクションの二つの面がある。日常の大半は目の前の仕事を片付けるマネージメントに費やされる、追われる。それを楽しめるかどうかが一つの大切なポイントだが、今回はもうひとつのポイントとしての人生のディレクションが俄然脚光を浴びた。人生を深く長い目で見た舵取りとしてのディレクションは自分の力だけではなかなか難儀な作業だ。自分の人生の全体像や自分の生き方の方向性に私は自力だけではなかなか気づけないからだ。どうしても惰性が生じる。


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そこで、見知らぬ他人、異質な他人との出会いと交わりの意義のひとつは、そんな壁を打開してくれるところにある。異質な人との出会いと交わりは、自分のこれまでの人生全体や生き方の方向性を一瞬明るく照らし出してくれる。学生たちにとってだけでなく、この私にとっても、それは例外ではなく、そろそろ後半生のための新たなディレクションを迫られている私にとっても、今回のシュッポロでは若い友人たちの言動から貴重なヒントをたくさん得た。

人生の中に仕事があるのではなく、仕事を通じて人生全体をやりがいのある「仕事」にすること。強いられた労働ではなく、やりがいのある仕事としての人生。そんな人生のマネジメントとディレクション双方の重要性に改めて気づかされたシュッポロであった。「仕事」は「作品」でもあるしね。死ぬまで未完のね。