田中光花園の遠大なヴィジョン

毎年、この時期になると、町内にある昭和5年創業の花園を訪れる。「はなぞの」と読みたくなるが「かえん」である。初代田中光さんが創業し、現在は二代目の田中さん夫妻が経営する農園の一部である。野菜畑に花畑、そして大きなビニールハウスが二棟建ち並ぶ花園である。中央のビニールハウス入り口が花園への入り口になっていて、そこに入るやいなや額縁に入ったこんな朗らかに笑っているような手書きの文字による眩しいメッセージがいい感じで眼に飛び込んで来て、脳を刺激してくれる。田中光花園に一歩足を踏み入れた途端、誰もが笑顔になる。



今日のお店番は満面笑顔の二代目の奥様で、私以外の客はみな近所の奥様方。彼女らと良い加減に世間話をしながら、今年も、全体を一通り見て回り、パッ、パッ、パッと直観的に三種の花を選んで買った。

二代目田中夫人は、野菜畑から採ってきたばかりだという小振りの細長いトマト「アイコ」をオマケにとただで持たせてくれた。嬉しかった。