「芸術とは何か」とは何か

いつもながら、mmpoloさんが鋭い問題提起をなさっている。

その作品をパッと見て、「あっ、いいな」と思ったら、その作品は全部だめなんだ!(秋山修:ギャラリーアポロ・オーナー)

極論には違いないが、一抹とは言わない、三抹くらいの真実が含まれていることは否めない。
(『mmpoloの日記』、2008-09-04「芸術とは何か」

そして、時間的には一日過去に遡るが、mmpoloさんは池田満寿夫宮崎進の立体作品と同様に、ただしやや異なったニュアンスを籠めて、岡崎乾二郎の立体作品も「あっ、いいな」とは全然思わないと断言する。

もう一人、陶の立体作品がつまらない作家がいた。現代美術作家で評論集も出している岡崎乾二郎だ。これのどこが良いか私には分からない。
(『mmpoloの日記』、2008-09-03「池田満寿夫と宮崎進、岡崎乾二郎の立体作品」

さて、mmpoloさんは時間(日)と空間(エントリー)を跨いで、読者をからかっているのだろうか。

すなわち、池田満寿夫宮崎進はさておき、すくなくとも岡崎乾二郎の立体作品は「パッとみて『あっ、いいな』と思」えるような「古い作品」ではなく、実はまったく「新しい世界観の創造性」が発揮され、「それまでになかった表現における新しい世界観を確立している」のだ、と。