私の鳥瞰図 My Bird's-Eye View

唐突ですが、地図のお話です。

私は体験を記録する際に既成の地図に頼るのが好きではありません。どんなにヘタクソでもできるだけ自分の手で地図、一種の鳥瞰図を描くことにしています。その方が味がある、愛着が湧くというだけでなく、特に地理的体験の根本はあくまで私の身体と連動した土地の姿であると考えるからです。ただし、あくまで体験の地図ですから、それには私独自の視点が必要になります。なぜか一種の鳥瞰図になるのは、人間には空を飛ぶ鳥の目で地上を動きまわる自分を捉える能力がどこかに備わっているからではないでしょうか。「生命記憶」の一種かもしれません。ですから、有名な吉田初三郎の鳥瞰図にはものすごく共感を覚えると同時に、自分の鳥瞰図を描かなければ意味がないなあとも考えるわけです。

そういうわけで、例えば今日のエントリー「幻想黄河紀行」を書いているときにも頭の中には私の鳥の目が見る景色が浮かんでいたのですが、それを大雑把に紙に描いてみればこんな感じです。だから、どうした、と言われて終わりのお話でした。