雪遊び



率先して雪で遊ぶ大人たちは素敵だ。雪を邪魔なものとしてただ除けたり、排したりするのではなく、たとえ一時的にでも雪で遊べば、心の憂さだって少しは晴れるはず。雪に埋まった歩道に道をつけるにしても、ここまでやれば立派な造形。そこを通るときワクワクする。今週末催される町内アイスキャンドル祭の一環として、昨年からサフラン公園入口に大きな雪だるまが作られることになった。昨日完成した。雪は不安定な状態だし、心の荒れた人もいるから、せっかく作った雪だるまや大掛かりな雪像だっていつ融けたり、崩れたりするかしれない。でもそこから人間が作るものはいずれ壊れるのだということを学ぶことだってできるはず。それに何より、雪と戯れること自体が楽しいはず。そんな偉そうなことを書いておきながら、私はと言えば、雪だるま3号は放置しっぱなしだった。でも、新雪に覆われたその輪郭、特に夜間のシルエットはマトリョーシカを彷彿とさせ、悪くなかったが、今朝せめて顔だけでもと思い立って、松毬と小石と笹の葉を雪の中から掘り出してきてなんとか形にした。情けない表情だが、ヨシとしよう。

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