注連縄に虹を見る





〆の子(しめのこ)

紙垂/四手(しで)

鈴緒(すずお)

手水舎(ちょうずや・てみずや)

藻岩神社では、鳥居と拝殿に張られた注連縄(しめなわ)が一際目をひく。よく見ると艶かしい形態だ。なぜか、ときどき虹を連想することがある。注連縄は聖俗の境界画定の機能を果たすために、綱引きの綱と同様に、神聖な「竜」を擬したものであると言われる。*1 また、神聖な「蛇の交合」を象ってあるとも言われる。*2 竜や蛇とくれば、神話的、宗教的なイメージの連鎖は果てしなく広がる。「天の蛇」*3ともいわれる「虹」との間の連想も働くというもので、注連縄に虹を見ることもあながち荒唐無稽な話ではないのかもしれない。


参照:

*1:宮本常一宮本常一、アフリカとアジアを歩く』asin:4006030320

*2:吉野裕子『蛇―日本の蛇信仰』asin:4061593781

*3:加藤九祚『天の蛇―ニコライ・ネフスキーの生涯』asin:B000J9FBAQ