深山懸巣、氷花

渡り鳥を見たいなあと思いながら歩いていたら、七、八羽の野鳥の小群が頭上を掠め原生林から住宅街の方に飛び去った。そのうちの二羽が民家の庭木にとまった。と思ったら、再び、原生林に舞い戻った。曇り空の下、しかも距離があって特徴、特に色を識別することができない。最初はそのシルエットからヒヨドリかと思ったが、飛び方が違った。ヒヨドリはスーイスーイと深い波形を描いて飛ぶが、ほぼ水平に飛んでいた。目一杯ズームして見たら全体がブドウ褐色、黒い翼に一部白が混じり、覆の部分(専門的には、「大雨覆」と「中雨覆」と呼ばれる)の青、黒、白の斑点が鮮やかなカケスの亜種ミヤマカケスだった。渡り鳥ではなく、留鳥である。写真の写りはひどい。こういう時一眼だったら、と思わないでもない。それにしても、配色が美しい。





ミヤマカケス(深山懸巣, Eurasian jay, Garrulus glandarius brandtii



氷と雪の足跡




ヤマブドウ(山葡萄, Crimson glory vine, Vitis coignetiae)の蔦の先端に咲く氷の花。


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