リオの水害に思う

サンパウロ在住の写真家・楮佐古晶章(かじさこあきのり)さんの写真日記(『南米漂流』)では、昨年11月あたりからブラジルの異常気象、大雨、土砂崩れによる被害の記事が目についていた。最新の4月5日の日記も「続く雨」というタイトルだった。今日の夕刊(朝日新聞)に「リオの水害」という見出しで、リオデジャネイロで6日、大雨による洪水や土砂崩れなどで少なくとも103人が死亡、しかもファベーラと呼ばれるスラム街の住民に被害が集中しているという記事が載った。1年ほど前に楮佐古さんが取材に訪れたサンパウロ近郊のファベーラのことが思い出されて、胸騒ぎがした。そちらは大丈夫だろうか。楮佐古さんのファベーラ取材に強く感じるものがあって書いたエントリーを読み直していた。会ったこともないのに、楮佐古さんの記事を通してなぜか勝手に身近に感じていたミエコさんやエリザベッチやタチアーナのことを思った。ファベーラの住民に被害が集中、、。直接的には自然災害とはいえ、やむなく危険な場所に追いやられてしまった人々の被害は広い意味では人災と言える面を持つ。


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