空港内の連絡通路を軽やかに走る電動カートに一度乗ってみたいと思っていたが、なかなかその機会は訪れなかった。先日出張を終え、新千歳空港に到着し、国際線ターミナルから国内線ターミナルに向かおうとして、長い連絡通路を歩きはじめ、動く歩道(moving walkway)に乗ろうとしたとき、その入口近くに電動カートがあり、傍に立っていた運転手の若い娘が笑顔で「乗りませんか?」と声をかけてきた。「大した荷物じゃないけど、いいの?」「ええ、空のまま戻るよりは」「なるほど。じゃ、お願い」そういうわけで、生まれてはじめて空港内の電動カートに乗ることができた。幼児向けっぽい短いメロディが繰り返されるのには抵抗があったが、歩くときとはちょっと違う移動空間に紛れ込んだような気がして愉快だった。
ちなみに、千歳市の電動カートの運転の求人情報(http://job.j-sen.jp/hellowork/job_1900041/)によれば、この電動カートは「新千歳空港施設、国際線ターミナル連絡通路での旅客(障害者等)の移動ヘルプカート」、つまり「移動ヘルプカート」と名付けられている。