ワッツのエーデルワイス・ファーム








エーデルワイス・ファーム1920年代ドイツの製法を継承発展させた独自の長期氷温熟成法を誇る本格的な食肉(ハム、ベーコン、ウィンナー等)直売店。北海道北広島市輪厚(わっつ)。


エーデルワイスはドイツ語エーデルヴァイス(Edelweiß, Edelweiss)の英語読みで、高貴な白を意味し、植物ではセイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草, Leontopodium alpinum)を指す。ウスユキソウ属高山植物の総称として用いられることもある。いずれも夏に薄く雪をかぶったような白い花(正確には白い綿毛が密生した苞葉)を咲かせる。蛇足ながら、よく見かける花のうち雰囲気が似ていると感じるのは、下のベンケイソウ属のウスユキマンネングサ(薄雪万年草, Spanish stone crop, Sedum hispanicum)である。似てない?



2011年6月28日撮影

輪厚 わっつ、わあつ

 清田と島松の間の地名(札幌郡広島町内)、川名。ゴルフ場ができてから一般に知られた名である。土地の古い人は「わっち」のようにも呼んでいた。松浦氏西蝦夷日誌では「ウツ」、松浦図では「ウツツ」である。永田地名解では「ウッチ・ナイ。脇川。俚人ワッチといふは誤なり、谷地川にて本流の脇に注入す」と書いた。ウッ・ナイ(ut-nai)は「肋・川」の意。沼や他の川に肋骨のような形で繋がっていた小川のことらしい。輪厚川は島松川に注いでいる。その辺は昔はたぶん沼沢地で、そこに横から入っていたのでこの名がついたものか。ウッナイはまた略して単にウッで呼ばれたことが多い。そのウッから輪厚に訛ったものらしい。

広島 ひろしま

 石狩支庁内の町名。ここだけはまだ札幌郡である。明治17年広島県人25戸が移住したのが始まりで、明治27年広島村戸長役場を設置した。移住者の故郷に因んだ名である。千歳線の駅ができたが、山陽本線の広島があるので北広島と呼ぶことにした。どこでもそうであるが、今では駅付近の繁華街の辺は、北広島と呼ばれている。

  山田秀三『北海道の地名』北海道新聞社、1984年、32頁〜33頁

輪厚川(わっつがわ)

 千歳川の支流。アイヌ語のウッチナイの転訛で、脇川で泥川の意とあるが、もしウッ・ナイであれば、本流に直角に入る(肋骨のように背骨に直角に入る)川をいうのであるが。

北広島(きたひろしま

 千歳線の駅名。明治十七年、広島県の団体七〇戸が入地して開拓したところで、明治二十七年故郷の地名をとって広島村としたが、駅名は広島と区別するために北の字を冠したものである。

  更科源蔵アイヌ語地名解』みやま書房、1982年、99頁(初版は北書房、1961年刊)


北広島は1996年(平成8年)9月1日に市制施行した。