2006-11-05から1日間の記事一覧

同じ土俵

(これは11月2日の専門演習1の記録。その日は大浦信行監督『9.11-8.15日本心中』上映会前後の慌ただしさのなかで、書くことができなかった。)先週木曜日の専門演習1では、N君が風邪をぶり返し欠席したため、用意していたレシピは取りやめ、M君と1週間の…

電子化されない記憶

美崎薫邸「記憶する住宅」を訪問して驚いた、というか、深く共感したことのひとつは、案の定、美崎さんはデジタルオンリーの人ではなかったということだった。もちろん、美崎さんは並のデジタリアン(?)ではない。世界中を探して、美崎さんの他に、家一軒…

永遠の現在

以下の報告は、『横浜逍遥亭』中山さんによる秀逸な美崎薫邸「記憶する住宅」訪問記と併せて読んでいただければ、より真実味が増すと思います。2006/11/03 (金)『記憶する住宅』に美崎薫さんを訪ねる(1/2) 2006/11/04 (土)『記憶する住宅』に美崎薫さんを訪…

白熱する自由

アメリカ滞在後の沈鬱の1年間を経て、2006年を迎えてから、自分の中の何かが弾けて、わずか半年ばかりの間にブログ上での様々な出会いと思いも寄らない展開があって、そして奄美自由大学、HASHI[橋村奉臣]展、美崎薫邸(「記憶する住宅」)、大浦信行監督『…

中山さんの美崎邸「記憶する住宅」訪問記2

美崎邸「記憶する住宅」訪問記の後半、中山さんの筆は、美崎薫氏の生き様を深い所から遺憾なく捉えていて非常に読み応えがある。すぐれた現実的な描写を堪能する喜びに加えて、最後には超現実的な発見の瞬間に立ち会ったような驚きさえ覚えた。2006/11/04 (…

日常の神話化

2006年11月2日、大浦信行監督『9.11-8.15日本心中』上映会後の懇親会で、今福龍太さんと奄美自由大学談義に花が咲いたとき、自然と私の口をついて出たのは、日常生活を「神話」化する方法、という言葉だった。「歴史」ではなく、それに対抗する「時の形象」…