世界を設計する眼

受講生の皆さん、こんにちは。
今回の教室変更に関しても掲示、張り紙、そしてこのブログでもお知らせしてありましたが、一部に混乱があったようで残念です。未だに、週に一度は三上研究室と三上のブログを覗くという最低限の「約束」さえも果たしていない人がいるとは、信じられません。出席カードの記述にはすべて目を通していますが、何も書かなかったり、やるべきことをやらずに、いい加減なことを書いているとかなりマイナスポイントが累積し、受験資格を失うことになりますから、今後注意してください。他方、今回もキラリと光る感想文を書いてくれた人が多かったのは嬉しいことです。感想文ベストテン掲載の企画はまだ死んでいません。

さて今回は、
1)宇宙史、生命史のポイントを復習して、
2)「世界を設計する眼」というテーマで可能な限り長いスパンと大きなスケールで世界を捉える重要性を、アメリカ政府の世界戦略やグーグルの世界戦略の例を挙げながら説明し、
3)人類史の最初期の説明に入りました。

様々な分野の知識が登場するので、未だに戸惑っている人もいるようですが、そのままでは関連を欠き死んだ知識のままであるような情報を一貫した視野の下で、生きた使える知識に練り上げて行くことを心がけてください。

2)の説明に関して、「神の視点」からの思考実験という気分がうまくつかめないという率直な感想を書いてくれた人も少なくありませんでした。もっともなことです。この点に関しては、例えば、米国における進化論教育の驚くべき現実にもふれながら次回補足説明します。また3)に関しては、ヒトの進化の問題点を(文化人類学精神分析学の知識を紹介しながら)もう少し深めてから、先に進む予定です。

最後に、大学の広報関係の事情で急遽写真撮影が入り、やや落ち着かなかったことをお詫びします。