雪かき、雪かき


雪かきを終えなければ、散歩にも出かけれない朝、二階の部屋から窓越しに藻岩山を撮る。屋内からは初めてだった。偶然、隣家のアンテナに雀たちが集っているのが写っていた。一段と雪化粧した藻岩山のなだらかな稜線が美しい。このような山裾のことを「山の走り根(situ)」ということを、昨日知里真志保著『地名アイヌ語小辞典』で知った。その言葉のお陰で、山を見る眼がまた少し深まった気がした。

東の空には怪しい上昇雲が。

雪かき前の家の前の様子。

雪かき途中の様子。散歩をせがむ風太郎が小さく写っている。

雪かきを終え、散歩に出た。美しい藻岩山と雪に覆われて少し美しくなった町並みを、さあ、撮るぞ、と思って、デジカメの電源を入れて液晶画面を覗いたら、バッテリー切れ間近の赤いサインが点滅している。というわけで、撮影は諦めて肉眼撮影に切り替えた。が、諦め切れない気持ちが何度も湧き上がり、バッテリーを出し入れしたりして、だましだまし、デジカメの電源を入れてみたら、二度だけシャッターを切ることができた。そのうちの一枚が、この復路、藻岩山の方を振り返って撮ったもの。