ジョナス・メカスによる365日映画、16日目。
Day 16: Jonas Mekas
Tuesday Jan. 16th, 2007 4 min. 12 sec.
In Paris, there is
a tree growing
on the grave of
Stendhal. I converse
with Harry Stendhal
about death and
trees.
パリには、
作家スタンダール(1783-1842)
の墓に覆い被さるように
生い茂る一本の樹が
ある。
私は
死と樹について
ハリー・スタンダールと
話す。
パリのスタンダールの墓は素晴らしい場所にあり、しかもその墓を護るかのように樹が美しく生い茂っていること、樹に見守られた墓はなんと素敵なアイデアかと、二人は語り合う。死んだら樹のある墓がいい、としみじみと語るメカスが印象的だ。死んだ後のことを、墓のあるべき姿のことをこんなに楽しそうに語るシーンは見たことがない。素晴らしい想像力だ。世界樹、宇宙樹とか、生命の樹として神話的にも深い象徴的な意味を担っている樹だが、二人は瑞々しい感覚でそのような神話的ビジョンにも無言で触れている。
ハリー・スタンダールはアート・ディーラー兼プロデューサー。彼個人に関する日本語ページは無く、ウェブ全体でも彼個人に関するページは無い。詳しい素性は不明。日本語ページでは彼の姉のマヤ・スタンダールと共同経営する画廊(MAYA STENDHAL GALLERY)の情報が一件あるだけ。
I's Media Art News、第10号
http://www.takaiimura.com/news/News10.html
画廊の公式サイトはここ。
MAYA STENDHAL GALLERY
http://www.mayastendhalgallery.com/jscher_susanshin_film.html
ハリー・スタンダールとメカスの交遊ぶりが伺える写真が満載されたページはここ。
Warhol Happenings - NEW YORK SOCIAL DIARY(5/13/05)
http://www.newyorksocialdiary.com/socialdiary/2005/05_13_05/socialdiary05_13_05.php